危険なアスベストの見分け方をご紹介します。
あれもこれもアスベスト工事です。
吹付石綿の壁や天井、煙突、スレート波板他にも、配管や機械などの断熱材などにも
使用されていました。
浴室の天井・・・耐火性
壁(和室の砂壁)・・・耐久性
浴室の天井・・・断熱性、結露防止
駐車場(梁・天井)・・・耐火性
※その他軒天、Pタイルなど
含有ロックウール。主として駐車場の梁・天井に使用されています。
アスベストは、天然に産する繊維状結晶鉱物(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト)の総称で、耐熱性、耐酸性、耐摩耗性が優れることから、住宅の吹付材、壁天井、水道管等の建材、発電所、科学プラント等の配管シール材、自動車ブレーキの磨耗材などの工業製品として戦前から輸入、使用されてきました。
- 火成岩が自然現象の力により線状に変化したもの。太古より、火山活動で火成岩の一種である超塩基性岩の地殻内マグマの裂け目に、水が進入し、非常に高い圧力のもとで熱水作用を受け、その裂け目に繊維状結晶が生成
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クロシドライト
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クリソタイル
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アンソフィライト
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アモサイト
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アクチノライト
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トレモライト
「アスベストは発ガン性物質である」と言われていますが、アスベストを吸い込んでも発病に至るまでおおよそ20年から30年の潜伏期間がある為、あまり身近な問題として認識されなかったと言えます。
しかし、近年、欧米諸国を始めとしアスベストによる疾病患者が多く見られるようになり、その対策がわが国においても真剣に行われてきました。
アスベストの吸引によって生じることがわかってきた疾病は主として
- ◎石綿肺(じん肺)
- ◎肺ガン
- ◎悪性中皮腫
等があります。
現在、飛散しやすい状態で使用されているアスベストについては、すぐ一般環境から適切に隔離処理してゆく必要があります。
アスベストは空気中に飛散した粉塵等を吸入することにより、肺などに健康被害が発生する恐れがあります。これらの疾病については、アスベスト粉塵の吸入から発症するまでの期間が30年以上あると考えられています。過去の被害状況について、平成16年度以前において労災認定されたアスベスト暴露による肺ガン、中皮腫の死亡者は603名との報告があります。(厚生労働省公表)
ILO(国際労働機関)、WHO(世界保健機関)が昭和47年にアスベストの癌原性を公表してから、昭和50年に国内では吹付作業の禁止、平成16年から、建材、接着剤、ブレーキパッドなどの製造、使用が禁止されました。現在では、一部シール材、絶縁材料は使用されていますが、平成20年を目処に使用、製造が全面禁止になることになっています。